多くの人が成功を祈ったH2Aラストフライト 50号機が有終の美を飾る 鹿児島県
29日打ち上げられたH2Aロケットの最終機=50号機は有終の美を飾りました。多くの人が成功を祈り、ラストフライトを見守りました。
真っ暗な公園に集まった多くの人たち。
【男性】
「無事にうまく成功して欲しいと願ってます」
【男の子】
「これまで携わってきた人に、お疲れ様でしたという気持ちを込めて応援したいと思います」
「うぉ〜〜〜、すご〜い」
「キタ!いぶきGW分離。いぶきGWセパレーション」
H2Aロケットは6号機以外は打ち上げに成功し、成功率は世界トップクラスの98%に到達しました。
関係者は、最終機を成功させた喜びとこれまでの苦労を語りました。
【三菱重工業・五十嵐巖宇宙事業部長】
「厳しさ、その連続だったかなと思います。ずっと成功を継続させるという難しさ」
【三菱重工業・鈴木啓司H−IIAロケット打上執行責任者】
「ちょっと夢をみているみたいというところでしょうか。なので喜び爆発まではいかなくてまだドキドキが続いております」
打ち上げの最終判断を行った地元出身、種子島宇宙センター所長の砂坂義則さんはー
【JAXA砂坂義則・種子島宇宙センター所長】
「GOをかけた後もやはり飛び立つまでは余談が許せない、何か起きないかと。飛び立ったあとも、手に汗を握るようにずっとなぜか手に力が入ってた。衛星が分離を迎えてやったと、今はホッとしたというのが正直な気持ちです」
有終の美を飾ったH2Aロケット50号機。日本の主力ロケットは、H2AからH3にバトンが引き継がれます。