新燃岳 噴火を観測 噴煙1000mも
火山活動が高まっている新燃岳ではけさから噴火が観測されました。
今月22日以来の噴火です。
午前8時ごろ、「宮崎県高原町で降灰があった」と町役場から気象台に通報がありました。
新燃岳を監視する気象台のカメラでは雲が多いため噴煙や火口周辺の状況はわからず、空振=空気の振動も観測されていませんが、気象台は噴火が発生した模様だと発表しました。午後0時50分にも噴火があり、噴煙は火口から1000メートルの高さまで上がりました。
新燃岳では、火山性地震が急増していて、24日は800回、25日は300回を超えたほか、火山ガスの放出量も多い状態です。
新燃岳から約8キロ南に位置する霧島小学校では、元気に通学する児童の姿が見られました。
(児童)
「周りを見て、いつ噴火が起きても大丈夫なように行動している」
場合によっては、ヘルメット着用や保護者の送迎も考えているとしています。
(霧島小学校 川久保浩史 校長)
「この状況を正しく理解・状況判断して、(児童らを)過度に不安にさせる言動に気をつけたい。訓練も行っているので、落ち着いて冷静に子どもたちを守ることができるように、子どもたち自身も自分の命を守ることができるようにと話をしている」
気象台は火口から概ね3キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石が、概ね2キロの範囲では火砕流にも警戒を呼びかけています。