奄美の海底にミステリーサークル アマミホシゾラフグの産卵期「見ていて非常にほほえましい」


この時期ならではの海の話題が届きました。
奄美大島南部の大島海峡で今年も、海底に不思議な模様が登場です。

アマミホシゾラフグは奄美大島と沖縄周辺の海に生息する体長およそ15センチほどの小型のフグの仲間。
2014年に新種として確認されました。
背中の美しい斑点が奄美の星空のように見えることが名前の由来です。

毎年、この時期になると、オスが胸びれを器用に使い水深およそ30メートルの海底に「ミステリーサークル」と呼ばれる直径2メートルほどの不思議な模様を描きます。
実はコレ、産卵の場所なんです。

奄美海洋生物研究会の興克樹さんが確認し、撮影に成功しました。

奄美海洋生物研究会 興克樹 会長
「土手もですね、かなり立体的になってましてくぼみとか形状で潮の流れのコントロールをしているのかもしれませんよね」

きれいにつくられた自慢のミステリーサークル。
その真ん中に、オスとメスが仲良く訪れ、無事に産卵することができました。

その後、オスは卵が孵化するまでのおよそ1週間、卵に新鮮な海水を送り続けます。

奄美海洋生物研究会 興克樹 会長
「見ていて非常にほほえましいような光景なので一目見たいというお客さんは、ダイバーのお客さんは多いですね。これも1つの島の宝であり、またあの奄美の海の豊かさを象徴するような生きものだと思いますので皆で守る体制ができたら良いのかなと思っていますね」

アマミホシゾラフグの産卵は今、ピークを迎えていて、7月頃まで続くそうです。

 
「KKBみんながカメラマン」