漁獲量は?価格は? 早い「梅雨入り」 魚介類に影響
食卓に並ぶ魚介類です。
不漁や価格の高騰も気になりますが、史上最速の“梅雨入り”が鹿児島の魚にも影響をもたらしそうです。
鹿児島市の七ツ島海宝館。
地元漁協の直営で、鹿児島湾で捕れるものや全国各地の新鮮な魚介類を販売しています。
海水温の上昇など海の異変で、漁獲量の変動などが各地で報告される中、現在は全体的に安定した価格で販売できているそうです。
ただ、旬のマダコは10年ほど前から徐々に値上がりし、現在は約1.5倍に。
ここ数年で値上がりしているものは他にもー。
(七ツ島海宝館 迫田慶郎 店長)
「アオリイカが本当に入荷が少ない。販売は1週間に2・3匹あればいいかな」
漁獲量の減少で価格高騰が叫ばれているサバ。
1カ月ほど前はこの店でも品薄でしたが、1週間ほど前から入荷が安定しています。
店長のおすすめは価格が安定しているマダイに今が旬のキビナゴやイサキ。
特に、キビナゴとイサキは1カ月ほど前から漁獲量が増え、現在、約1割から2割安いそうですが…。
(山崎 記者)
「今が旬のキビナゴやイサキ。現在お求めやすい価格で販売されているということですが、梅雨に入り心配なこともあるようです」
(七ツ島海宝館 迫田慶郎 店長)
「大雨で海水の濃度が低くなることでどう漁獲に変化があるのか不安。キビナゴみたいに表層を泳ぐ魚が影響を受けるのでは」
価格高騰の影響はこんなところにー。
店内で販売している海鮮丼は今月から30円の値上げです。
(七ツ島海宝館 迫田慶郎 店長)
「お米と包装資材(が高騰して)値上げに踏み切った状態。心苦しいが、中身はグレードを落とすことなく販売していきたい」
物価高の夏、気候の影響と海産物の動向が注目されます。