新日本科学が開発した頭痛薬 アメリカで販売へ パウダー型片頭痛点鼻薬としては世界初 鹿児島


 鹿児島市の医薬品メーカー新日本科学の開発した片頭痛の粉末型点鼻薬が世界で初めてアメリカで販売されることになりました。鹿児島で開発した新技術が集まっているということです。

 アメリカでの販売が承認されたのは、片頭痛の粉末型点鼻薬「Atzumi」です。

 従来の片頭痛点鼻薬は薬液をスプレーするものが主流でしたが「Atzumi」は有効成分を粉末化することに成功し、鼻の粘膜にとどまって吸収されやすいのが特徴です。

 新日本科学によりますと、薬液式の従来の点鼻薬は成分が鼻の粘膜にさえぎられるなどして効果が安定しませんでした。このため、新日本科学では約25年前から鹿児島の本社で点鼻薬の粉末化の研究を続けてきました。粉末を適量投与できる容器の開発にも成功したことで、世界で初めてパウダー型の片頭痛点鼻薬がアメリカでの販売承認を得られたということです。

 日本国内での販売は制度の違いなどもあり、今後の検討課題だとしています。

 
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