「コンクラーベ」教皇は誰に? 映画「教皇選挙」の来場者4倍に


 さて、全国のニュースでもお伝えしているように、ローマ・カトリック教会の新たな教皇を選ぶ「コンクラーベ」が始まっています。
世界中が注目するこの選挙、県内の関係者はどんな思いで見守っているのでしょうか。

 「コンクラーベ」は、フランシスコ教皇が亡くなったことを受けて、きのうからバチカンで始まりました。ラテン語で「鍵をかける」という意味の「コンクラーベ」。
密室で行われる選挙の仕組みとはー。

 新しい教皇は教皇の補佐役である「枢機卿」によって選ばれ、3分の2以上を得票する人が出るまで投票をくり返します。教皇が決まらない場合は礼拝堂の煙突から黒い煙が、新しい教皇が決まると白い煙があがります。

 今回、世界各地から枢機卿133人が参加していますが、最初の投票では決まりませんでした。

 【小田アナリポート】
「鹿児島市のザビエル教会です。県内にも多くの信者がいますが、どんな思いでコンクラーベを見守っているのでしょうか」カトリック教会は世界に14億人、県内に約9000人の信者がいるとされています。

 【カトリック鹿児島司教区本部事務局長 霧島彬神父】
「カトリック教会にとっての重大なイベントだが、同時に世界中の人々にとっても大事なもの」

 宗教を超えて世界への影響力を持つローマ教皇。
同性カップルへの祝福や要職への女性の登用など、改革を推し進めた前の教皇の路線が引き継がれるか、伝統を重んじる保守派が巻き返すかが焦点です。

 【カトリック鹿児島司教区本部事務局長 霧島彬神父】
「特定の一部の人だけでなく、すべての人、すべての分野にとって導き手となる。それに応えられる人が選ばれるだろうと期待している」

 一方、関係者だけでなく、県民の間でも関心が高まっているようです。

 【宮城記者リポート】
「教皇を決める秘密の投票、その内容を見ることができるのが、こちらの教皇選挙です」

 鹿児島市の天文館シネマパラダイスで現在公開中の「教皇選挙」ローマ教皇が亡くなり、次の教皇を決めるため閉ざされた礼拝堂で執り行われる投票、そして参加する枢機卿たちのスキャンダルや陰謀を描いた作品です。

 アカデミー賞脚色賞を受賞し、3月20日の公開から注目されていましたがー

 【天文館シネマパラダイス総支配人】
「教皇フランシスコがお亡くなりになられて、あのタイミングを境に非常に問い合わせが増えて、ゴールデンウィークの4日間、3日から6日までは4倍くらいに増えた」

 現実のコンクラーベと時期が重なったことで観客動員数が増え、上映回数を1日3回に増やしました。
実際に作品を見た宮城記者の感想はー。

 【宮城記者】
「本来であれば閉ざされた礼拝堂の中で枢機卿たちが話をする。その緊迫感であったりとか、映画として楽しむことができるというのが非常に魅力的な作品だと感じました」

 【映画を鑑賞した人】
「(もともと)興味もあって、より詳しくこんな感じなんだというのが分かって、勉強になった」
「今までは特別な世界と思って自分には関係ないと思っていたんですけど、生身の人間の人たちの葛藤がそこにはあるんだと感じました」

 
「KKBみんながカメラマン」