天然記念物オカヤドカリがスーツケース6個分160キロ 転売目的?無許可で所持か…奄美大島で中国籍の男3人を逮捕
奄美市で7日朝、国の天然記念物に指定されているオカヤドカリを、無許可で所持したとして、中国籍の男3人が逮捕されました。
地元では驚きの声が聞かれました。
文化財保護法違反の疑いで逮捕されたのは中国籍の24歳から27歳の男3人です。
警察によりますと、3人は6日、奄美市内の宿泊施設などで国の天然記念物に指定されている「オカヤドカリ」を無許可で所持した疑いが持たれています。
記者
「何匹いるか数えられないほどのオカヤドカリがうごめいています」
衣装ケースいっぱいに保管されたオカヤドカリ。
宿泊施設の職員が男らが泊まっていた部屋からオカヤドカリを発見し、通報したことで発覚しました。所持していたオカヤドカリはスーツケース6個分およそ160キロに上ります。
環境省によりますと、オカヤドカリは小笠原諸島や奄美群島、沖縄などに生息していて、国の天然記念物に指定されているため、特別な許可を受けずに取ったり触れたりすることは禁止されているということです。
記者
「オカヤドカリが生息する海岸です。防風林を覗き込むと大きなオカヤドカリがいました」
大和村、国直海岸ではこれまでと変わらずオカヤドカリの姿を見ることができましたが、住民からは驚きの声が聞かれました。
住民
「いや、それはちょっとやるせないですよね、やっぱり自然にいるヤドカリというのはこれからも保護していかないといけないんじゃないかと思いますね」
海岸近くの民宿のスタッフは。
民宿さんごビーチ 江崎隼太さん
「ちょっと待ってください。ちょっと衝撃というか今までなかったのでなんか何て答えればいいか。この奄美の自然、そして動植物はやっぱり宝だと思うのでとても怒りを、はい。覚えました」
警察は3人の認否について「捜査に支障がある」として明らかにしておらず、転売目的も視野に事件の詳しいいきさつや動機などを調べています。