南さつま市で95歳の戦争体験者が講話 児童が平和の大切さ学ぶ 鹿児島


 南九州市では小学生が地元に住む戦争体験者から話を聞きました。
 
【鹿児島空襲を体験 佐藤普子さん(95)】
「山形屋の近くの写真屋で写真を撮るために並んで待っていたら「ドドドドドド〜」ってものすごい音がして、空襲警報のサイレンが鳴った」

 南九州市の宮脇小学校の6年生12人に戦時中の話を聞かせたのは、佐藤普子さん(95)です。佐藤さんは、鹿児島女子高校に通っていた高校3年生の時、市街地の9割以上が焼失したという鹿児島大空襲を体験しました。


【鹿児島空襲を体験 佐藤普子さん(95)】
「爆弾が落ちたときは家や人が被害を受けた。爆風でやられて、傷はなくても亡くなっていった。座ったまま亡くなった方もいた」


 児童らは、食糧難だった戦時中、佐藤さんたちが食べていたさつまいもの雑穀米を試食したり、昔の遊びを体験し、当時の生活に思いを馳せていました。


【児童】
「戦争でつらい思いをして、人がたくさん亡くなっているんだと思った」

【児童】
「すごく戦争を苦しみながら耐えて、命がけだったんだんだと思った」

【児童】
「戦争はだめだと思った」

【鹿児島空襲を体験 佐藤普子さん(95)】
「自分の体験談だったが、戦争はみじめ。(二度と戦争をしては)いけないとつくづく思う」


 子どもたちにとって平和について考える貴重な体験になりました。

 
「KKBみんながカメラマン」