日本赤十字社の創立記念日 現在の献血状況は? 鹿児島
1日は日本赤十字社の創立記念日です。医療現場で欠かせない輸血用の血液ですが、献血の状況はどうなのでしょうか。
鹿児島市の献血ルームには、午前中から献血に訪れる人たちの姿がありました。ある男性は学生時代から30年以上献血を続けています。
【献血に訪れた人(50代)】
「父が入院した時に輸血を受けた。その時は本当に助けられたという思いが強くてやっぱり献血を続けようと改めて思ったところですね」
献血に行く理由は他にもー。
【献血に訪れた人(50代)】
「一通りの血液検査の結果ももらえるので、月に1回くらい(献血を)しておけばバロメーターになるかなと」
若い世代の献血者もいました。
【献血に訪れた人(20代)】
「少しでも役に立てたらいいなという気持ち」
【献血に訪れた人(高校生)】
「親が医者で自分も命を救う仕事がしたい、医療に関することを経験しておきたい」
ところで、医療現場での“血液不足”は深刻です。日本赤十字社県支部によりますと、29日現在で九州全体では目標の数に対して、740人分の血液が不足しているということです。このうち鹿児島県内では188人分が不足。血液型別でみるとAB型のみ何とか足りているものの、ほかの血液型は軒並み不足しています。
県内ではA型が75人分不足、B型が38人分不足、O型が57人分の不足となっています。特にO型はどの血液型の人にも輸血できるため、この状況はよりシビアといえます。
3月4月は異動や新生活を始める人も多く、5月は観光シーズンに入るため、献血に訪れる人は減る傾向にあるといいます。
これから夏場になるとますます不足する傾向が強くなるため、日本赤十字社では献血への協力を幅広く呼びかけています。
【県赤十字血液センター天文館出張所 畠中康作 所長】
「GWが明けると輸血用血液の使用量が増えることが予想される。ぜひこの期間に皆へのご協力をお願いいたします」