八十八夜 献茶祭 荒茶日本一のかごしま茶発展を祈願 鹿児島


 立春から数えて八十八日目の1日は「緑茶の日」です。鹿児島市で、茶業の発展を祈る「献茶祭」がありました。


 献茶祭は、県内で茶業発展の礎を築いた樋渡次右衛門の碑の前で茶を立てて、感謝を伝えるものです。煎茶道知足庵流の作法で、新茶が献上され、茶業の発展を祈りました。


【県茶業会議所 柚木弘文 会頭】
「長年の悲願であった(荒茶生産)日本一を達成するための努力がやっと報われた。感謝の思いを込めて献茶祭ができたことをうれしく思う」


 去年、荒茶の生産量が初めて全国一となったかごしま茶。県茶業会議所によりますと、4月末現在での県内の一番茶の取引は、出荷量が1674トンと前の年の7割弱と少ないものの、キロあたりの単価は2427円と、去年に比べると品薄感もあって比較的高値での取引となっています。


【県茶業会議所 光村徹 専務理事】
「やはり日本一ということで全国からの引き合いは高まっている。全国から鹿児島茶を飲みたいという声を受けて良い相場展開があるのではないか」

 4月上旬にかけての冷え込みで、去年より5日ほど出荷が遅れたものの、色・味・香りそろった質の高い新茶ができているということです。

 
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