H2A最終機 衛星が種子島に 6月24日未明打ち上げへ


 6月に打ち上げが決まったH2Aロケットの最終機に搭載する地球観測衛星が昨夜種子島宇宙センターに運び込まれました。

 H2Aロケット50号機に搭載される衛星GOSAT−GWは29日夜、トラックに載せられゆっくりと種子島宇宙センターに運び込まれました。

 三菱重工業は、H2Aの最終機となる50号機を6月24日に打ち上げると発表しています。50号機に搭載される衛星GOSAT−GWは海面水温や温室効果ガスの観測を目的とし、気候変動による社会生活への影響や台風の進路予測の精度向上などに役立てられます。

 H2Aの1号機が打ち上げられたのは、今から24年前の2001年。日本の主力ロケットとして自然災害や国の防衛を担う衛星のほか、韓国やカナダなど海外の衛星も宇宙に届けてきました。

 これまでに国産ロケットとしては最多の49機を打ち上げて、失敗したのは1機のみ。成功率は世界でもトップクラスです。しかし、打ち上げ費用が高いことや設備の老朽化などが課題となっていて、50号機を最後に次世代の主力ロケットH3に引き継がれます。

 
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