奄美大島は鹿児島市の南380キロ。サンゴの海に囲まれ、島の殆どはスダジイなど亜熱帯照葉樹の森です。沖縄のやんばる・西表島、徳之島と共に2018年の世界自然遺産登録を目指します。俳優の中本賢さんが奄美大島を訪れ、自然や人々の暮らしなどをリポートします。

固有種・希少動物の森

世界自然遺産登録にあたって、その自然が注目されています。アマミノクロウサギをはじめ固有種・希少動物が暮らす森。自然写真家の常田守さんの案内で、生き物や植物を見て回ります。森の中ではめったに見る事が出来ない国の天然記念物ケナガネズミに出会います。また湯湾岳のサンクチュアリースペースでは希少種の植物を見る事が出来ます。

江戸末期の奄美 『南島雑話』

幕末の薩摩藩士・名越左源太は奄美大島に流された折、島内の動植物や農耕儀礼・婚葬祭から伝説に至るまで、奄美の風土をつぶさに観察し300点以上の図と記録を残します。これが『南島雑話』。鋭い観察眼から、第一級史料と今も高く評価されています。南島雑話の資料を基に、「黒糖作り」「島唄」「高倉」などを見ながら・体験しながら今の奄美大島を旅します。

ケンムンの謎

ケンムンは『南島雑話』にも書かれている奄美大島の妖怪。相撲をとったり、人を惑わせたりすると言われ、今でもその存在を信じる人が沢山。目撃談も絶えません。ちょっと憎めない、ケンムンの姿を追います。