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藤井フミヤ【ライブレポート】

 歌手・藤井フミヤが、2025年4月18日から行ってきた2度目の全国47都道府県ツアー「F-UTA-TABI」。その最終公演が、7月12日、東京国際フォーラム・ホールAで開催された。

【画像】7月12日、そのほかのライブ写真

 2023〜24年に行った初の47都道府県ツアーに続く、2周目の“唄の旅"は、全67公演、約14万5000人を動員。チェッカーズ、F-BLOOD、ソロの代表曲を織り交ぜた1年以上にわたる全国ツアーが、この日幕を閉じた。

 開演と同時に照明が落ちると、客席には観客が身に着けた発光アクセサリーの光が一斉に広がり、幻想的な空間に包まれた。ドラムが鳴り響く中、黒スーツに黒ハットを被った藤井が颯爽と登場。オープニングはソロ曲「女神(エロス)」、続いてチェッカーズ「Room」、F-BLOOD「孤独のブラックダイヤモンド」と、キャリアを象徴する3曲を立て続けに披露。冒頭から会場の熱気は一気に高まった。

 MCでは、「今日で最終日です。長かったですね。でも、うれしいというより寂しい気持ちの方が大きい」と率直な胸の内を明かした。さらに、「67公演、このメンバーで回ってきました。もう親戚みたいな関係ですね」と笑わせながら、「ほとんどセットリストを知っている人ばかりだけど、それがうれしい」と、長年支え続けるファンへの思いも語った。

 「1年以上で67本、1550曲くらい歌いました。途中、風邪で仙台だけ延期になったけど、1ヶ月以内に振替公演もできた」と振り返り、「ファンのみんなが温かかった。5本、10本と来てくれる人もいて、本当にありがたい」と感謝した。

 中盤は「白い雲のように」「TRUE LOVE」「素直にI'm Sorry」といったバラードで観客を魅了。夜の闇から浮かび上がるように始まった「Another Orion」では、涙を拭う観客の姿も見られた。

 客席からは「フミヤ!」の大歓声に加え、「誕生日おめでとう!」の声も飛んだ。前日の7月11日に64歳の誕生日を迎えた藤井は、「いつまで歌い続けるのかなと思うけど、まだ夢の途中」と笑顔。「『TRUE LOVE』や『Another Orion』は死ぬまで歌わなきゃいけない。ヒット曲の宿命です」と冗談交じりに語りながらも、「ヒット曲があることは本当にありがたい」としみじみ語る場面もあった。

 終盤に差し掛かると、「最後は8ビートで盛り上がろうぜ!」と、「ギザギザハートの子守唄」を皮切りに、「ジュリアに傷心」などチェッカーズ時代のロックンロールナンバーを立て続けに披露。会場は手拍子や掛け声、一体感のある振り付けで熱気に包まれ、観客総立ちのまま本編を締めくくった。最後は大量の金銀テープが客席に放たれた。

 アンコールでは、チェッカーズ時代の「Song for U.S.A.」から、最終日恒例の乾杯も行われ、「みんなが生きているうちはまだ歌ってるから、何度でも会いに来てください」とファンに呼びかけた。さらに、「終わりだ。でも、終わったということは始まりだ!」と語り、新曲「ココロ」を届けた。

 ラストは2022年のアルバム『水と空色』収録曲「未完成タワー」を歌い上げ、「また一緒に遊ぼうぜ!」というおなじみの言葉でファンと再会を誓った。この日は、全24曲を披露し、新旧織り交ぜた緩急のあるセットリストと圧倒的な歌唱力、円熟味を増したパフォーマンスで約5000人の観客を魅了した。

 公演後には、10月に大阪城ホールと日本武道館で開催される360度全方向からのアリーナライブ「藤井フミヤ ARENA LIVE 2026 360°」への意気込みも語り、「2周完走した全国ツアーを合体させた集大成のような、ヒットソングをふんだんに織り交ぜたライブになる」とコメント。「360度ステージは倍くらい疲れるので、引き続き真面目に生きます」と笑いを誘い、新たなステージへ意欲を見せていた。

(提供:オリコン)
7月15日 9時30分配信
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