《かごしまのニュース》
『仙巌園「曲水の宴」 西本願寺から初参加で島津家と400年ぶりの「和解」 鹿児島』
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旧薩摩藩主・島津家の別邸・仙巌園。ここで開かれた伝統行事に、400年以上交流が途切れていた西本願寺の代表が、初めて参加しました。
「曲水の宴」は、川の上流から流れてくる杯が目の前にたどり着くまでに和歌を作って詠み上げるという、貴族の間で親しまれてきた春の行事です。
今回のテーマは「明」。色鮮やかな武家の正装に身を包んだ8人の詠み手が歌をしたためます。
「再会のよろこび満ちて 明かり立ち さつまの未来 ともに照らさむ」
再会の喜び、一緒に鹿児島の未来を明るくしようと呼びかける歌。
詠み人は、本願寺鹿児島別院の責任者にあたる輪番・吉川孝介さん。西本願寺の代表として招かれました。
戦国時代に島津義弘が浄土真宗を禁じ、薩摩藩はその信仰を厳しく弾圧した歴史がありました。
すべての命は仏の前に平等であるという浄土真宗の教えが、薩摩藩の封建的な支配にそぐわなかったとされていて、禁制は1876年まで続きました。
禁制が解かれてから150年を迎える今年、島津家と西本願寺は交流の再開を決めました。
【本願寺鹿児島別院 輪番・吉川孝介さん】
「(150年を機に)鹿児島別院で法要するが、そこに島津のご当主が来ていただいたら、きっと素晴らしいものになると思い、働きかけをお願いした」「ようやく再開・交流ができた。ずいぶん時間がかかったが、再開の灯を決して絶やすことなく、共々に手を携えて鹿児島の未来を照らしていけたら」
【仙巌園 有馬 仁史 副支配人】
「長い時間がかかったが、ようやく交流をもてるようになった。鹿児島の歴史や今までのことも含めて、みなさんに知ってもらいながら、良いかたちに変えていく、前向きなかたちに変えていくことが大事」
10月には本願寺鹿児島別院の法要に、島津家の33代当主・忠裕さんが参加する予定だということです。
志學館大学の原口泉教授は「対話が成り立たない今の時代だからこそ、今回の和解は歴史的意義が非常に大きいこと」と評価しています。
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