《かごしまのニュース》
『来年の干支は何? 置物づくりがピーク 霧島神宮も正月準備着々と 鹿児島』
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霧島市では、伝統工芸品・薩摩錫器による来年の干支の置物づくりがピークを迎えています。
【北之園記者リポート】
「いつの間にかもう12月です。ところで来年の干支と言えは…、子・牛・寅・卯…午です」
霧島市にある岩切美巧堂の薩摩錫器工芸館です。師走を迎えた作業場では、半年前から準備してきた来年の干支「午」の置物づくりがピークを迎えていて、職人が一つひとつ丁寧に仕上げています。漆を塗って磨きあげると完成です。
【薩摩錫器工芸館製造管理部・村田光哉グループ長】
「やはり錫は割れないさびないと言われていますので。置物は置いておくだけはなく見て鑑賞される方も多いので毛先の流れであったりとかそういった細かい所を注意して作っています」
1万1000円から88万円のものまで9種類。
「薩摩錫器」は県指定の伝統工芸品で、花瓶や杯、茶筒などが贈答用などとして重宝されてきました。伝統的な技法で磨いた「白地肌」に※カップなど手を加えて仕上げる現代的な作品もあります。
【岩切美巧堂薩摩伝統工芸館・岩切洋一専務取締役】
「材料のほうはすごく高くなっているんですけど皆さん楽しみに待っている方がいらっしゃいますのでその思いを込めて毎年干支の置物を製作しております」
置物は12月末までに500個ほど作られ、工芸館やインターネットなどで販売されます。
赤や黄色に色づく木々が境内を彩る、霧島市の霧島神宮では、お正月の準備が進められています。
11月26日からお守りなどの仮の授与所4棟の建設を始めています。また室内では10人の巫女が、縁起物の破魔矢や干支の置物などの検品をしています。お守り32種類15万個、破魔矢12000本、干支の馬の置物6000体などで、巫女が1つ1つ手に取って傷などがないか確かめていました。
【巫女】
「(破魔矢の御利益で)運が開いて厄がよけられて、また来年楽しくすごせる年になればいいなと思いながら検品しているところになります」
「馬のように力強く健康でいきいきとしていられるようにお祈りを申し上げております」
【霧島神宮・上牧瀬章洋権禰宜】
「この12月1日からですね、縁起物を出しておりましてお正月の混雑回避のためにこういった取り組みをしております」
また12月後半には臨時の駐車場1400台分も準備してお正月に備えます。霧島神宮は、正月3が日には約26万人の参拝客を見込んでいます。
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