《かごしまのニュース》
『十島村・小宝島で最大震度5弱 疲弊する住民』
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2日午後3時半ごろ、トカラ列島近海を震源とする地震があり、十島村の小宝島で最大震度5弱を観測しました。
気象台によりますと、2日午後3時26分にトカラ列島近海を震源とする地震があり、十島村の小宝島で最大震度5弱、宝島と悪石島で震度3を観測しました。
震源の深さは約10キロで、地震の規模を示すマグニチュードは5.5と推定されています。
この地震による津波の心配はありません。
震度5弱を観測した小宝島には6月30日現在、36世帯66人が暮らしています。
十島村役場によりますと、今のところ被害の情報は入ってきていないということです。
2日の明け方には同じ十島村の悪石島でも震度5弱を観測する地震がありました。
収束が見通せない一連の地震に住民は疲弊しています。
(旅の宿 十和丸 有川和則 さん)
「下から最初ドーンと突き上げて、それから横揺れ。今回は12〜13秒くらいあったんではないかと思う。お皿などがガチャガチャガチャガチャ音がした」
午前4時32分ごろ、トカラ列島近海を震源とする地震があり、十島村の悪石島で最大震度5弱、奄美市と小宝島で震度3を観測しました。
地震は先月21日から相次いでいて、これまでに観測された震度1以上の揺れは920回を超えています。
2日だけでも震度4の以上の地震が8回観測されるなど収まる様子はありません。
(旅の宿 十和丸 有川和則 さん)
「もう横になっても仮眠状態ですね。もうさすがに疲れています。地震がいつくるか分からないですから」
住民が不安を募らせる島に午後からは十島村の久保源一郎村長もー。
(北 記者)
「いま県の防災ヘリコプターに久保村長が乗り込みました。この後、悪石島に向けて飛び立ちます」
地震を受けて久保村長が島に入るのは2回目で、島民に地震に関する情報提供を行ったほか、島民の要望を聞き取ったということです。
村は2日夜の便で悪石島に保健士2人を送り、島民の健康状態を確認できる態勢を整えるということです。
気象台は当分の間、震度5弱程度の揺れに注意するとともに、揺れの強かった地域では落石やがけ崩れに注意するよう呼びかけています。
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