《かごしまのニュース》
『薩摩焼の窯元 日置市と新工場の立地協定 クスノキ原料のアロマなど製造』
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長い歴史を重ねてきた薩摩焼の窯元が新たなプロジェクトに挑戦しています。
400年以上の歴史を誇る沈壽官窯。
その薩摩焼を販売する壽官陶苑が24日、日置市と新たな工場の立地協定を結びました。
新たな工場で作るのはクスノキを蒸留、精製して作る「樟脳」。
かつて防虫剤としても広く使われていましたが、今回はその芳香を生かして、消臭剤やアロマとして開発を進めています。
(田上 記者)
「とてもすっきりとした香りで、心が落ち着きます」
かつて薩摩藩は、樟脳を海外にも輸出。
「東洋の白銀」と呼ばれ、金・銀に次ぐ日本の重要な輸出品として藩の財政を支えていました。
その後、化学製品の登場で製造は激減しましたが、国内初の樟脳の製造地である日置市美山から再び商品開発を進めようと、沈壽官窯の十五代当主が立ち上がりました。
(東洋の白銀プロジェクト代表 十五代 沈壽官 さん)
「昔あって今ないものをもう1回より精度を高く世の中に出す。時代は変わっても変わらないものはある。必ず評価してくれる人はいると思う」
工場は今年秋ごろの稼働を目指しています。
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