KKB鹿児島放送の番組審議会は、鹿児島市立美術館館長の楠元香代子さんを委員長に県内の有識者7人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見を交わしています。
今回は、自社制作番組「心を燃やした夏〜高校野球総集編2025〜」について審議しました。主な内容は次のとおりです。
審議番組
「心を燃やした夏〜高校野球総集編2025〜」[令和7年7月29日(火)放送]
- 番組は完成度が高く、自然な感動が伝わる内容。過度な演出がなく、選手や指導者の姿が丁寧に描写されており、地方大会の健全さが高校野球全体の健全さにつながると思った。
- 構成力が高く、視点の切り替えが見事。選手の物語が視聴者に追体験として伝わった。今年は戦後80年という節目であったことを考えると、高校野球の歴史的背景に少し触れるという視点もあってよかったのでは。
- 甲子園出場を懸けて戦った高校球児たちの熱い物語がコンパクトにまとめられ、ラストミーティングでは監督の言葉、選手の表情が印象に残った。時系列や一部のコピーの表現で視聴者にわかりづらかったと思われる点があった。
- 少子化による連合チームの現状や球児の努力、成長が丁寧に描かれており、番組を通じて高校野球の意義を再認識できた。勝利至上主義ではなく、人間形成を重視する指導が広がることを願う。
- 離島からの参加やラストミーティングなどの丁寧な描写や準決勝・決勝の緊迫感など、熱い思いや努力が伝わる感動的な番組だった。今後もスポーツを通じて人の成長を描く番組制作を継続してほしい。
- 参加選手それぞれの人間ドラマをピックアップする取材力がすばらしかった。一緒に戦ってきた監督の言葉の輝きや重みをうまく取り上げており、胸にグッとくる番組だった。