KKB鹿児島放送の番組審議会は、鹿児島市立美術館館長の楠元香代子さんを委員長に県内の有識者7人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見を交わしています。
今回は、自社制作番組「かごしま この店この味〜地元で愛される店のこだわりの逸品〜」について審議しました。主な内容は次のとおりです。
審議番組
「かごしま この店この味〜地元で愛される店のこだわりの逸品〜」[令和7年6月11日(水)]
- 多様なジャンルのお店を取り上げていて、料理へのこだわり、お客さんの声、実においしそうに食べるリポーターなど工夫して作られていて良かったと思う
- 店のコンセプトや経営者の理念、バックグラウンドなども取り上げられていて、おいしいものだけを紹介する食リポ番組とは違って、深みや味わいのある番組だった。
- リポーターのコンビネーション、料理がおいしそうに見えるカメラワーク、番組構成、飽きがこないテンポで展開する編集技術と、今回の番組は完成度の高さとチーム力を感じた。
- 夕方ニュースの人気コーナーの再構成、特別番組だが、安定の仕上がりで楽しく、一気に視聴できた。
- パン屋さんを紹介する過去の番組で、番組審議会で指摘した「店や商品の特徴や違い」「ワンランクアップの情報」「地産地消の切り口」を念頭に視聴したが、「TAK BAGERI-MEL」の紹介では見事に改善、工夫されていると感じた。
- 夕方、テレビを見るのは難しい視聴者もいるので、スペシャル版を作ってゴールデンタイムで放送するのは、店にとっても視聴者にとっても有意義なことで、また楽しみにしている。
- 番組を見て反応する人間ではなかったが、番組を見た後、紹介された店に初めて行った。おいしかった。また行きたくなる店を紹介してほしい。
- はつらつとした元気のよいリポーターから途中で替わったが、落ち着きがあっていいなあ、とむしろワンクッションになったかなと思った。
- 途中でリポーターが替わると雰囲気もガラッと変わる。1時間弱の番組であれば同じ出演者で通した方が良いと思う。
- リポーターの「ら」抜き言葉と「おいしい」の多さが気になった。プロの作る番組なので、指摘して撮り直した方が良いと思う。
- オープニングの背景で、桜島が噴火していたのに自然と番組が流れていた。桜島の存在感が大きく、出演者が何らかのコメントをするのが自然だったと思う。
- 紹介した4店舗全てが鹿児島市内の店だったが、1店舗は他の地域、できれば離島の店も取り上げてほしい。ローカル局の一つの大きな役割だと思う。