鹿児島放送番組審議会

第407回 2023年3月22日

KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授の原口泉さんを委員長に、県内の有識者8人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見が交わされています。
今回は、1月21日に放送した「つるの剛士が行く 鹿児島・熊本・福岡 九州縦断キャンピングカーの旅」について審議しました。主な内容は次のとおりです。

課題番組「つるの剛士が行く 鹿児島・熊本・福岡 九州縦断キャンピングカーの旅」
(令和5年1月21日(土)午後3時30分〜午後4時25分放送)

  1. 鹿児島・熊本・福岡と各地キーワードを設定して視聴者の関心を高める工夫が見られた。若干後付け感のようにも感じたが、途中で九州各県のミニキャンプ情報もはさんでおり、ブロック番組を意識した構成となっていた。番組内で訪問した鹿児島の「輝北うわば公園」、熊本の「ゴンドーシャロレーキャンプサイト」などはキャンプならではの自然景観を堪能できる場所であった。山とか海とか自然溢れる九州の楽しみ方というのは番組を通して今後も提案していただければと思う。
  2. 九州キャンプ倶楽部の運営副管理人である入学さんが助っ人として入り、特に表に出ることもなく、専門家的な立場としてのコメントは番組に深みが出た。また、庶民派感覚のコメント等もとてもよかった。おいしいコーヒーの入れ方の伝授も、ちょっとしたことだがこういったアドバイスが見ている側としてはありがたい。
  3. キャンプの食材について、通常は高級な食材を使うわけではないだろうが、他県でも放送されるというPRポイントとして日本一となった鹿児島の黒毛和牛が紹介されたのは評価したい。また、他の九州の名産物も食材として利用していた。ただ、一般的なキャンプ飯といわれる部分は、ある程度食材とかを適当に買って、少し鹿児島でいうてげてげな作りでもとてもおいしいというのが、もうちょっと伝わる部分があってもよかったのではないか。
  4. 今までのキャンプの概念とは違うことを見せたかったのかもしれないが、キャンプというとある程度のハプニングがあるものだと思っていた。ただ、ナビゲーターである入学さんの案内通りに予定調和で番組が進んでいて、想定外は朝の雲海が見られなかったことで、ハプニングが起きないから、見ていてもドキドキワクワクがあまりなかったし、一緒にアウトドアを楽しんでいるという風な共感みたいなものも、感じられないところがあった。
  5. 今回の出演者のつるの剛士さんもたけだバーベキューさんも食レポを含めて、おいしさを表情で表すのが凄く上手いなあと感じた。外で食べるとおいしさが3倍増すというようなコメントもあり、キャンプ飯の良さやキャンプの楽しさを表現できた人選だったと思う。
  このような感想や意見、要望が出されました。
  KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作にいかしてまいります。
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