鹿児島放送番組審議会

第406回 2023年2月22日

 KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授の原口泉さんを委員長に県内の有識者8人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見が交わされています。
今回は、1月2日に放送した「Jチャン+2023新春SP かごしまスポーツのチカラ」について審議しました。主な内容は次のとおりです。

課題番組「Jチャン+2023新春SP かごしまスポーツのチカラ」
(令和5年1月2日(水)午後3時30分〜午後4時30分放送)

  1. 今年は51年ぶりに開催される国体としてのかごしま国体、かごしま大会の開催があり、初めて開かれる野球の交流大会「おいどんカップ」も開催される。特にスポーツが注目を浴びる年で、年初にこのテーマ設定の特別番組の放送は良いアイディアだった。
  2. かごしま国体ではU20世界大会2位の競歩の大山藍選手、かごしま大会では鹿児島チームが全国大会に初参加となる車いすバスケットの谷口選手、それぞれの注目選手をオリンピアンである迫田さおりさんが取材しインタビューを取っていたのはアスリート目線でよかった。
  3. 鹿児島県内のプロスポーツも取り上げていて、各スポーツを地図に落として見せる、年間スケジュールをカレンダーに見せるなどの見せ方の工夫はされていた。ただ、もう少し紹介の時間をかけてゆっくり見せたほうが良かったのかもしれない。
  4. 以前は週末にスポーツを見に行く習慣はなかったが、身近に応援できるチームができてきて地域の一体感なども生まれてきている。鹿児島レブナイズ新社長の有川久志さんの「鹿児島を一年中スポーツで元気に」といった話や鹿児島愛が醸成されるといった言葉が印象的で「負けても応援してもらえるような、愛されるチームに」という地域のために活性化したいという想いのもとにプロスポーツに取り組んでいることもよくわかった。がんばっている地元スポーツチームを地域支援という観点から今後も応援していくために、もっとメディアに取り上げていただきたい。
  5. スポーツを通して地域が元気になれるという事だけではなく、スポーツにおける経済効果といった切り口もよかったが、より具体的な数字が出てくるともっと良かったのではないだろうか。
  6. ドルフィンポート跡地の利活用について、テレビで取り上げるのは当然だとは思うが、1月2日という正月ではなく、もっと違った時期に取り上げてもよかったのではないか。
  このような感想や意見、要望が出されました。
  KKB鹿児島放送は今後もこれらの声を番組制作にいかしてまいります。
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