鹿児島放送番組審議会

第394回 2021年11月24日

KKB鹿児島放送の番組審議会は志學館大学教授の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見が交わされています。今回は自社制作番組「Jチャン+」(11月8日〜11月12日の放送回)について審議しました。主な討議内容は次のとおりです。

『Jチャン+』

  1. 九州地区の秋の高校野球大会で決勝に進出した大島高校。県予選からの勝ち上がりの様子が映像で振り返られていて、改めて感動がよみがえった。決勝では敗れたが、春の選抜大会への出場は、「ほぼ確実」ということなので、県民の一人として応援したいと思った。
  2. 新型コロナウイルスの第6波とインフルエンザ流行のおそれについて、警鐘を鳴らす特集があった。最近、全国的に新型コロナの感染状況が落ち着いて、観光客が急に増えだしている。タイミング的にもこういった時期に特集をするのは、すごくいいと感じた。
  3. 鳥インフルエンザ発生のニュースを取り上げる際は、風評被害を招かないように、「発生した農場の鶏肉や鶏卵が市場に回ることは絶対にないですよ」という、消費者目線で安心感を与える情報もぜひ伝えていただきたい。
  4. 「ふる熱人」は桜島の観光を変えたいという若い男性の話だった。鹿児島の人口を増やしていくには、一度、鹿児島を出た人が帰ってきてくれることが非常に重要だと感じているので、鹿児島にUターンしようと思うまでの経緯をもう少し聞きたかった。
  5. 奄美市にある朝日中学校の吹奏楽部が全日本吹奏楽コンクールで銀賞を受賞した。大会最少人数の13人編成で出場し、一人二役などをやりながら銀賞を獲得したのは、素晴らしいニュースではないかと思った。
  6. 11月は「児童虐待防止推進月間」ということで、「オレンジリボン」の取り組みをしっかり取り上げていた。「189」の緊急ダイヤルも紹介していた。「189」が全国共通で市町村の児童相談所につながるといった部分も説明してもらえるとありがたい。
  7. 「週刊こども食堂」で、子ども食堂の紹介と週末の開催情報が取り上げられていた。子ども食堂に関しては、食べに行く情報だけではなく、自分が何かできることはないか、ボランティアとしてどうしたら子ども食堂の活動に参加できるか、というような情報を取り上げて欲しい。
  8. 少し硬派なニュースが増えてもバランス的にはいいのかなという気はする。他局との差別化という意味でも、マスコミだからこそ取材できる、知られざる舞台裏的な視点がもう少しあるといいと思う。
以上のような感想や意見、要望が出されました。
KKB鹿児島放送は、今後もこれらの声を番組制作や放送活動に生かしてまいります。
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