鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授で鹿児島県立図書館長の原口泉さんを委員長に県内の有識者8人で構成され、放送番組の向上をめざして意見を交わしています。今回は、12月3日に放送した「第15回KKBふるさとCM大賞2016」と1月8日に放送した「第36回いぶすき菜の花マラソン大会」について審議しました。主な討議内容は次の通りです。
『第15回KKBふるさとCM大賞2016』
- 自分たちの住む市町村をPRするというふるさとCM大賞の意義をうまく伝える番組で、見ている方も応援したいという気持ちになった。それは地域のテレビ局の役割であり、使命だと感じた。
- 各自治体が地域の何をアピールしたいのか、十分に理解でき、こちらも地域を知る機会になった。参加した自治体は何を訴えて、何をねらっているのか、審査の基準にあったほうがいいと思う。もう少し映像の見所を提示してもらうとさらに面白かった。
- 審査会前の状況、審査中、審査後の各映像を織りまぜながら、ポイントを抑えて分かりやすくまとめてあり、いい仕上がりだった。ただ「頑張ろう熊本 九州はひとつ」というテーマを掲げており、もう少しその絡みがあってもよかった。
『第36回いぶすき菜の花マラソン大会』
- KKB開局35周年記念の二部構成の生番組はリアル感もあり、楽しく見ることができた。年明けすぐの大会は珍しく、地域がおもてなしで選手を激励するというイベントの良さを十分伝えていた。
- 映像の面白さからエンターテイメント番組を見ているような印象を受けた。上位の選手が競い合うレースの厳しさも見たかった。選手が力走する場面の映像をもう少し加えてもいいのではないか。
- 出場したタレントさんが途中のおもてなしで振る舞われる芋焼酎を飲んだり、足湯を体験したりしてコメントするなど、大会の素晴らしさが伝わってきた。スタート時点の様子は生で見たかった。